開催にあたり
NHKの『風の吹くまま・松田正平の世界』の一コマ。瀬戸内海に浮かぶ祝島で小さなスケッチブックを膝に置き、瞬時に小舟を描く松田正平の姿がありました。
「こういうのを描いている内にね… 何とかなるんだよ… これをやらないとだめなんだ。」
スケッチやデッサンに明け暮れ、何度も何度も絵に手を入れて一枚の絵ができあがる。その繰り返し。
もともと文化というものがそうであるように、絵も毎日の積み重ね、繰り返しのなかから生み出されるものだと思います。
具象、抽象、時代といった垣根を超えて見てみたいと思います。
館主