開催にあたり
一通の年賀状が今回の展覧会に結びつきました。今年、秋山さんからいただいた年賀状には息子(俊也)さんの絵と名前が印刷されていました。その新鮮な躍動感には驚きでした。
秋山俊也(1986年生)はアール・ブリュットの絵描きです。彼にとって描くことは生きること。自宅の地下のアトリエで毎日描いたスケッチブックの数は既に6000冊を超えました。
大胆で激しい彼の絵が澄み切っているのは、そこに魂胆がないからでしょう。
そして、じっと見ていると伝わってくる優しさ。それは彼の創作活動を温かく見守る両親や兄弟の眼差しの投影かもしれません。
どうぞ、秋山俊也の世界をお楽しみください。
館主
秋山俊也
2002年 | 今市養護学校中学部 卒業 |
2003年 | 初めての個展開催(東京・銀座 画廊宮坂) |
2005年 | 今市養護学校高等部卒業 |
2006年 | 小杉放菴記念日光美術館において「秋山俊也 日光アール・ブリュット 創造の根源を求めて」を開催 |
2008年 | 朝日新聞 栃木歌壇・俳壇の挿絵に連載 |
2009年 | 日光市・東武上今市駅杉並木ギャラリーにて「ドローイング10000点」を開催 |
2012年 | 小杉放菴記念日光美術館「出会いの美術Ⅲ -やすらぎの時間-」にて作品展示 |