開催にあたり
“ 糸のなりに織りたる絹乃あたたかさつくりし人乃心にも似て ”
田島隆夫が贈ったマフラーのお礼に白洲正子はこう詠みました。
機織りを生業とした田島氏。夜には決まって筆をとりました。
去って20年、呼吸し続ける彩墨画の世界。
初公開となる千字文を含む、30数点で展観いたします。
田島隆夫(1926-1996)
1926年 | 埼玉県に生まれる |
1944年 | 旧制埼玉県立不動岡中学校卒業 |
1958年 | 母・さくより地機の織り方を教わる |
1959年 | 柳悦博に師事 |
1960年 | 白洲正子に遇う |
1964年 | 日本民藝館賞を織物で受け、同館の買い上げとなる |
1977年 | 洲之内徹の『気まぐれ美術館』に書かれる |
1980年 | 白洲正子の『日本のたくみ』に書かれる |
1981年 | 白洲正子の『遊鬼』に書かれる |
1982年 | 現代画廊で個展。その後87年まで個展多数。歌集に『小摘』『老人演歌』 |
1996年 | 没(70歳) |