開催にあたり
織司であり、画家であり、歌人であった田島さん。
その歌集「老人演歌」から一首。
「 部屋の燈を 明るく換えしうれしさに 仲秋の浅き宵よりともす 」
簡素な暮らしぶりのなか、些細なことを喜べる生活の質の高さを感じます。
日常を楽しみ、一方、織り、絵、歌、それぞれに高みを目指し精進した人でした。
月刊絵手紙に掲載された「田島家の日々つれづれ」の挿画13点のほか、初公開となる大作「妙義山」などおよそ30点を展示します。
企画展概要
開催期間 | 2018年8月9日-2019年1月27日 *会期中の木-日曜日 10:00-16:00 *但し12/21-1/4は終日閉館 |
入館料金 | 500円 |
開館日時 | 木-日曜日 10:00-16:00 |
アクセス | >>こちらをご確認ください |
田島隆夫(1926-1996)
1926年 | 埼玉県に生まれる |
1944年 | 旧制埼玉県立不動岡中学校卒業 |
1958年 | 母・さくより地機の織り方を教わる |
1959年 | 柳悦博に師事 |
1960年 | 白洲正子に遇う |
1964年 | 日本民藝館賞を織物で受け、同館の買い上げとなる |
1977年 | 洲之内徹の『気まぐれ美術館』に書かれる |
1980年 | 白洲正子の『日本のたくみ』に書かれる |
1981年 | 白洲正子の『遊鬼』に書かれる |
1982年 | 現代画廊で個展。その後87年まで個展多数。歌集に『小摘』『老人演歌』 |
1996年 | 没(70歳) |